【考察】宮崎駿『君たちはどう生きるか』よく分かんなかったけど、深すぎる考察になった!

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こんにちは、ミャザです!

 

ジブリの新作である

『君たちはどう生きるか』

を見てきました!

正直、見ている途中と見終わった後の感想は、「よく分からなかった」が本音です。

でも、自分なりに良かったところ、分かんなかったところを含めて考察してみたら、かなり深い考察になったので、是非最後まで読んで欲しいです!

※ネタバレありです!!



 

01:『君たちはどう生きるか』の作品情報とあらすじ

・『君たちはどう生きるか』作品情報

原作・脚本・監督:宮崎駿

公開日:2023年7月14日

主題歌:米津玄師(地球儀)

声優 :山時聡真 , 菅田将暉 , 柴咲コウ , あいみょん , 木村佳乃 , 木村拓哉など

ジブリ新作アニメであり、宮崎駿が脚本を手掛けるオリジナルストーリーです。タイトルは、宮崎駿が少年時代に読み、感動したという吉野源三郎の著書「君たちはどう生きるか」から借りたものとなっています。

興収情報が24日に発表され、公開10日間で観客動員232万人、興収36億円を突破したそうです。

・あらすじ

太平洋戦争中の1944年、牧眞人は、東京を襲った空襲で入院中の母を亡くし、父が経営する戦闘機工場の移転とともに、郊外へ疎開することに。2人を出迎えたのは、母の妹であり、父の再婚相手となったナツコでした。お腹に新しい命が宿っている彼女を、眞人は新しい母親として受け入れることができず、転校先の学校でも孤立してしまいます。 そんなあるとき、屋敷の庭の奥に古びた塔を見つけた眞人。そこは母の大おじにあたる人物が建てたものだとか。そして眞人の前に、「あなたの母は死んでいない」と人間の言葉を話すアオサギが現れ、彼は導かれるように塔へ入っていきます。

ジブリ映画『君たちはどう生きるか』あらすじ・ネタバレ解説!ラストシーンの意味や大おじの正体を考察 | ciatr[シアター]

02:『君たちはどう生きるか』の感想(※ここからネタバレあり)

まず一番の感想としては

最後までしっかりと見た結果、

タイトルにある「君たちはどう生きるか」というメッセージが、作品のどのシーンに込められているものなのか全く分からなかった。

見た人の感想を調べてみると、みんな「???」という感じだったっぽいです。

 

正直、よく分からなかったけど、

絵のクオリティが高く、ファンタジー要素たっぷりの「ザ・ジブリ」って感じの作品でした。眞人(主人公)が階段を駆け上るシーンでは、「ジブリの登場人物たちは、階段をこう駆け上りガチだよなぁ笑」とクスッとなりました。

冒頭で、母がいる病院に火事が起き、眞人が走って向かっていくシーンがある。赤とオレンジの業火が建物を包み、眞人が走っている周りに火の粉がキラキラと舞っている。シリアスなシーンではあるが、迫力があり躍動感とアーティスティックな表現でジブリっぽくて心を奪われるシーンでした。

 

眞人が森の中に一人で入っていくと、ラピュタに出てきそうな古めかしい建物が現れる。(こういう建物ジブリっぽくて超好き!)

さらに、様子のおかしい「アオサギ」が登場し、ここからどう展開されていくかドキドキしてくる。

物語前半の、「不思議」で「神秘的」で「ファンタジック」な世界へ主人公が冒険する。この展開が最高で、ワクワクしてきます。(前半は良かったんだけどなぁ)

 

一番特徴的だったのは、変な生き物たちが多数登場するところ。

・アオサギに変身できるオッサン

・わらわら

・インコ人間?人間インコ?(二足歩行でガタイの大きい鳥のきもいやつ)

などが登場する。

個人的にはわらわらが可愛くて好きなのだが、

「まっくろくろすけ」や「こだま(もののけ姫)」にはキャラクター性で勝てないんじゃないかと思う。可愛さでは匹敵だが、インパクトが欠ける気がする。

わらわらごめん!!

 

余談だけど、ヒミ(お母さんの過去の姿)が声も含めて可愛かった!(声優は「あいみょん」です)

03:『君たちはどう生きるか』深すぎる考察になった!

映画を見た感想は、「よく分からなかった」

でも、「ジブリで、宮崎駿が原作・脚本・監督なら絶対に深い意味が込められているだろうな」と思ったので、無い頭を振り絞って自分なりに考察してみました。(あくまでも僕の考察です)

 

まず、「眞人」と「母(久子)」、「新しい母(夏子)」の3人の目線を持って考えてみました。母の二人の目線を入れることにより、つながりのある考察になったんじゃないかな?

 

・まず、「母(久子)」の目線で考えてみる。

久子は火事で無念に死んでしまい、眞人はそれをとても悲みました。眞人は母を忘れられず、それを出しにされて変な世界に入っていき、そこで過去の母と出会います。母は「火使い」として存在しており、最後には「私は火は大丈夫だから」的なことを言って分かれることに。

久子的には、火事になり眞人に会う時間もなく亡くなってしまったため、また息子に会いたいという気持ちがあったのではないか?

そして、過去とはいえ最後に息子に会うことができ、「私は火に強い、私は大丈夫」と言えたことで、心残りは無くなったのではないか?眞人も最後にそれを感じ取ることができた?と考えました。

 

・次に、「新しい母(夏子)」の目線。

夏子は、物語前半からもうそろそろ子供を産む時期に入る。でも眞人は夏子を受け入れていないため、よそよそしく接している。そこから夏子は変な世界へと入ってしまう。眞人は夏子を探しに行き、禁忌を犯してでも(禁忌とは知らなかった)夏子と一緒に帰ろうとした。夏子は眞人に、「大嫌いだから出て行って!」と言いますが、危ない場所だからこそ、近づけさせないためにそう言った、と取ることができる。そして結果的に、二人は元の世界に帰ることができた。物語の最後には、男の子が生まれている描写があり、眞人も自然な感じだった。

夏子としては、眞人が自分に対してよそよそしく接していることに気が付いていて、それに悩んでいたのではないか?

でも、変な世界に入り、眞人が禁忌を犯してでも一緒に帰ろうとしてくれたから、最後は安心して子供を産めたのではないか?と考えました。

 

・最後に、主人公である「眞人」の目線で考えてみると、

この物語は、「生」と「死」、「過去」と「未来」について描かれているのではないか、という考察になりました。

眞人は母の死を経験します。そして、変な世界で若いころの母と出会い、わらわら(膨らんで飛んでいくと、元の世界で一つの命となる生物)という存在を知ります。物語最後には弟が生まれ、日本が終戦したため、昔住んでいた町に帰るところで、物語が終了します。

ここから、

・母の「死」、(「過去」でもある)

・変な世界での、「生」と「過去」

・弟の誕生「生」

・終戦し、引っ越す「未来」

が描かれているのではないか?

 

つまりこの映画を見て、過去を乗り超えることができれば、今自分がどう行動してどう生きていくかをしっかり考えることができ、未来ではきっといいことがある。みたいなこと?

「君たちはどう生きるか」というタイトルは、

眞人の生き様を見せて、「こう生きろ!」と伝えているというよりは、

これを見て、「君たちならどう生きるか?」と問いかけている。という風に捉え、僕らに考えさせる作品であるという結論に至りました。

そういう意味であれば、考察のしがいがある良い作品だったと言えそうです。

04:『君たちはどう生きるか』やっぱりジブリ作品は良いね!

ジブリっぽい、映像の美しさと表現、ジブリっぽいファンタジーでワクワクするような作品でした。

 

メッセージ性はよく分からない作品だったけど、

考察してみたら、なんかいい感じに深い考察になりました。

この作品は、深く考察できる作品でもあるし、反対にただ見ただけなら「よく分かんなかった」で終ってしまう作品でもあると思います。

どうせなら、この作品を見て自分ならどう感じてどう考えたか、をしっかりと考えてみることが大事。なのかもしれません。

 

皆さんも、是非、考察してみるか、

もしくは自分はどう感じたかを考えてみるのも、映画を楽しむ一つの方法ですので、試して欲しいです。

 

ジブリの新作

『君たちはどう生きるか』

現在公開中ですので、是非見てみて下さい!

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。


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