「武士道」とは?
たまに聞く「武士道」とは実際にはどういったものなのか、調べてみました。
1:「武士道」とは?
武士道(ぶしどう)とは、日本の近世以降の封建社会における武士階級の倫理・道徳規範及び価値基準の根本をなす、体系化された思想一般をさし、広義には日本独自の常識的な考え方を指す。
ただし明確な定義は無く、時代のほか、身分や地域によってもその解釈は大きく異なる。また理想化された美学・宗教的な側面もあり、その実像とは大きく異なる場合がある
※引用:Wikipedia
昔にいた武士と言われる職業の人の倫理観・道徳観を指していて、
明確なルールやマナーがある訳では無く、あくまでも武士たちの考え方でしかない。
武士道の簡単な歴史
鎌倉時代に武士の地位が確立。そして時を同じくして禅宗が中国からもたらされ、武士階級に大きな影響を与える。ここで「弓馬の道」(兵〈つわもの〉の道)と呼ばれる、武士道の起源とも言うべき生活規範が成立した。
武士が守る道徳的規範を示す言葉として「弓馬の道」があり、主従関係、礼節、武勇、廉恥、質実を尊ぶことが美徳された。
武士の地位が確立され、禅宗の道徳観の影響により、武士道のもとになる道徳観も現れ始めた。
「武士道」という言葉が最初に使われたのは、江戸時代初期。
最初はあくまで武士が志す考え方としてだけであったが、近世からは思想家などが宗教観や道徳の価値観を説明しようと新たに概念が確立されるようになる。
日本の道徳観・宗教観の価値を上げるため、武士道を持ち上げて広まるようになる。
一番有名であるとされるのが、新渡戸稲造の「武士道」
明治41年(1908年)に出版された。
新渡戸稲造が考える、武士道とは何か?をまとめた本。
近代において人間が陥りやすい根っこにある個人主義に対して、封建時代の武士は「(封建)社会全体への義務を負う存在」として己を認識していたことを指摘している。
武士道は、日本の象徴である桜花とおなじように、日本の国土に咲く固有の華である。
※引用:「いま、拠って立つべき”日本の精神”武士道」、著新渡戸稲造、訳岬龍一郎
新渡戸稲造
近代では、人は個人主義的な考え方に陥りやすい。そこで社会のための考え方、道徳観を持っていた武士道が大切だとまとめた本。
2:武士ってかっこいい!
武士道とは、忠義、忠誠、仁義と何となくこんな感じだろうぐらいに思っていた。「かっこいい」「そうありたい」と思いながらも、実際は極端な生き方、考え方で自分には真似できないだろうと思っていた。
社会や他者のことを考える前に、まずは自分のことを何とかしようとする人が多いのではないか?「相手のことを考えてる暇がない」もしくは、「自分だけ、自分の周りだけ良ければそれでいい」。「別に他の人には迷惑をかけてはいない。」のような考え方になってきてしまっている気がする。
こういう風になんとなく思っていたが、やっぱりダサいですよね。
こんなダサい考え方をしてつまらない毎日を送るより、人として美しい考え方をしている人の方が断然かっこよく見えるし毎日楽しいと思う。
難しく考えず、個人として他者や社会とどう関わっていくか、どう行動すれば個人として社会として、美しい(道徳やマナー)行いができるかを自分なりに考えてみるこが大事なのではないか。
何となくそーゆーものだからとして守れているマナーなどはある。でも、みんな意識して他者を思いやる行動、礼儀をしているわけではなかったと思う。テレビなどで日本の社会を海外の人が見てビックリするマナーなどが取り上げられることがあるが、ほとんどの日本人は無意識に行動しているだけである。
その無意識を意識的にしてみることが「武士道」の一歩目ではないか。
「武士道」とは、力と美の価値観。
「武士道」を日本人の美しい価値観として捉えてみる。そうしたら武士みたいでかっこいい!!