こんにちは。ミャザです!
人類は、
猿人→原人→旧人→新人
というように進化しています。
(※一直線的ではない)
ただ成長していったら頭がよくなってきたのではなく、
様々な仮説は存在しますが、
いろんな要素と偶然が重なってここまで進化してきました。
その色々な要素の一つである、
食事の変化(肉食)を中心に
進化の過程を紹介していきます。
猿人のころは肉を食べていませんでしたが、
原人の頃から「肉食」を始めたことにより
脳が増大していき進化していったと考えられています。
今回は「食事の変化」(肉食)を中心に、
・歯やあごの小型化
・石器の使用
なども大きく関わっているので
一緒に紹介していこうと思います。
「猿人」は、主に森で取れるものを食べていた
猿人
・年代:1000万~140万年前頃に生息
・脳容積:385~550cc(現代人:約1350㏄)
・分布域:アフリカ
・特徴:猿とは異なっている部分が多いが、立ち上がった類人猿でしかない
現時点で最古の人類の化石は、
700万年前頃のアフリカ大陸の「チャド」で発見されています。
この化石は全身の一部分だけの発見です。
全身像まで詳しく分かるのは、
440万年前の「ラミダス猿人」だけです。
440万年前頃の猿人は、
皆さんが思い描く「猿」に近い生活をしており
・体毛に覆われていて木登りが得意
・樹上で寝る
立ち上がった猿でしかありませんでした。
現代のチンパンジーは
果実が主食であり、
ゴリラは、葉が主食です。
一方この頃の猿人は、
- 果実
- キノコ
- 昆虫
- トカゲ
- 鳥の卵
など
森で取れるような食べ物を食べており雑食をしていました。
370万~300万年前頃の地層から発見された猿人は、
より地上での生活が適応していっていますが、
人類は猿人から犬歯が退化してきており
歯をむき出しにして威嚇するのではなく、
「温厚な性格」だったのではないかと言われています。
そのため、猿人の時点では
この頃はまだ、人類は「狩る側」ではなく、
ライオンなど猛獣におびえる
「狩られる側」だったということが分かっています。
「原人」から地上で「肉食」をし始めた
原人
・年代:250万~10万年前頃
・脳容積:800~1200cc(現代人:約1350㏄)
・分布域:アフリカからユーラシアへ広がった
・特徴:石を加工して使用し始めた
原人の頃から
「脳の大型化」が顕著に表れ始めました。
そのため、現代の科学者たちは
原人以降の人類を「ホモ属」と呼ぶようになった。
(「ホモ」とは人という意味)
原人の頃から日常的に石器を使い始めます。
この頃から、
人類が動物の肉を石器で解体した痕跡が見つかります。
自分たちで狩ったのか、
他の動物から横取りしていたのかは
きちんと分かってはいませんが、
石器が単純であることから、
まだ自分たちで「狩り」はしていなかったのではないか
という推測がされています。
石器を使うようになってからは、
食べやすい様に、肉を切ることもできるため
歯の役割が減って、歯やあごの小型化が進みました。
それに、
草食動物は植物から栄養を搾り取るために
腸がとても長いですが、
肉を食べるようになった人類は、
腸を長くする必要がなくなり
その分のエネルギーを脳に回すことができて
脳が大きくなったのではないかという説があります。
(高価な組織仮説と言います)
原人がなぜ肉食傾向になっていったかというと、
この頃から氷河期が始まり
森林が減少していきました。
食事を森で取れるものから変更していかなければいけなくなり、
肉食傾向にシフトしていきました。
その中でも森に住み続けた種は絶滅しています。
このような一連行動の複雑化や
環境の変化に翻弄されて偶然進化していきました。
「旧人」では、狩りをし火を使うようになった
旧人
・年代:60万~4万年前頃に生息
・脳容積:1200~1750cc(現代人:約1350㏄)
・分布域:原人よりも北へ広がった
・特徴:石器による技術力の向上と、火の常用化
旧人の代表格は、
「ネアンデルタール人」と言います。
旧人の中の一種であり、
30万年前以降のヨーロッパを中心に分布していました。
旧人になり、脳はさらに大型化していきます。
そのことにより、技術力も上がりました。
石器はより洗練されたものとなり、欲しい形の石器を作り
必要に応じて二次加工もしていました。
石器だけでなく、
・動物の毛皮から脂肪分を落とす道具
・毛皮に穴をあける道具
・樹皮の繊維を使ったひも状のもの
死んだ仲間を埋葬したり、
アクセサリーで身を飾ったりもしていました。
そして石器や道具が洗練されたことにより
旧人は、優秀なハンターとなりました。
木製の槍や、槍先として石器を使ったりしています。
そして狩りだけでなく、
「火」の使用もできるようになります。
旧人の頃から
「火」の使用頻度が増え、常用化してきました。
火は、食材を美味しく調理するだけでなく、
殺菌効果を持ち、
食物を消化しやすくします。
そのため、健康面だけでなく
栄養摂取を効率よく行い、
脳の増大に影響があったと言われています。
火は暖にも灯りにもなるし、
肉食動物を遠ざけ、石などの素材に変化を与えてくれるので、
人類の進化に大きく関わっています。
・狩猟
・火
により、
旧人は相当量の動物の肉を食べれるようになりました。
このことは、化石骨の成分分析からわかるそうです。
「新人」は旧人よりも洗練された文化
新人ークロマニョン人
・年代:4万5000~1万5000年前
・脳容積:1200~1500cc(現代人:約1350㏄)
・分布域:世界中へ広がった
・特徴:顔つきや体つきも現代人と変わらない
世界中の現代人は「ホモ・サピエンス」という
文化や宗教、住んでいる場所が違くても、
みんな同じ一つの種族です。
縄文人もクロマニョン人もホモ・サピエンスです。
ちなみに、
その時代に生きていたホモ・サピエンスの総称が
「クロマニョン人」と言います。
新人(クロマニョン人)は、
顔つきや体つきも現代人とほとんど違いはありません。
「繊細な道具」や
「彫刻」、「壁画」をするようになり
「芸術的な活動」をし始め、
人間らしい行動を取るようになってきました。
旧人よりさらに道具が洗練され、
石器だけでなく、大量の骨角器や貝殻製品が
遺跡から発見されています。
骨や角は、削ることで繊細な加工ができて折れにくいです。
これらを使って、
・糸を通す穴付きの繊細な縫い針
・魚を突くためのかえりのついた銛
・投槍器と呼ばれる槍投げの補助具
・彫像
・笛
などを作ることができるようになりました。
旧人より寒冷な土地へ移動しており、
それに伴って、機能的な防寒具や住居を作って生活をしていました。
縫い針を使い、毛皮の衣服をまとったり、
マンモスの骨や牙を使った住居を作ったりしていました。
まとめ
人類は、
雑食から
「肉食傾向」の雑食に変わりました。
石器が進化し
狩猟をするようになり
火で調理ができ
焼いた肉へとランクアップし、
それに伴い脳も増大していきました。
こうした人類の進化を
順番に見ていくと、
大昔の人類は
ただウホウホしながらマンモスを狩ってたというイメージが
払拭されたのではないでしょうか?
最後まで読んでいただき
ありがとうございます!